種の戦略(プロローグ)

カテゴリー: 雑感いろいろ | 投稿日: 2007.6.7

皆さん、こんにちは。
今日は植物の種のお話です。
植物はいろいろ分類されています。シダなどのように種を持たず、胞子を飛ばして繁殖する原始的なタイプ。後に種を持つ種子植物が現れました。その中でも2つのタイプに分けられます。
針葉樹やイチョウのように胚珠がむき出しの裸子植物。これらは完全に風に頼り繁殖するタイプです。
丈の低いものは草原などの風の通りやすい場所に生息したり、自らの背丈を高くし、風を受けやすくしているものが多いです。杉などのように、幹が分かれずに真っ直ぐに効率よく伸びることで、早く風を受け受粉を有利にするので、木材として利用されてきました。
風による受粉を確実にするために、花粉を多く飛ばす必要があり、今日では花粉症を引き起こす植物として有名ですね。主に恐竜がかっ歩していた頃には、ほとんどがこの裸子植物でした。
意外と恐竜たちは花粉症に悩んでいて、大きなくしゃみが響き渡っていたかも???
森の中などかぜの通りの悪い場所では、受粉を虫などの動物に助けてもらうことが非常に有利になります。そこで誕生したのが被子植物です。
被子植物は、読んで字のごとく胚珠が子房に覆われ、外気に接していないタイプです。
我々が通常花を楽しんだり、美味しいフルーツを食べたりするのは、この被子植物です。
暗い森で昆虫たちの目を引くために、色鮮やかな花を咲かせたり、甘い香りで誘う必要があるため、こんなに美しい植物の世界が広がったんですね。
受粉に関しては、昆虫や鳥に依存するものが多い被子植物ですが、種を飛ばすときには風まかせというものも多いです。次回はそんな風に種を運んでもらったり、自ら種を勢いよく飛ばすタイプの植物にスポットを当ててみたいと思います。
今回はそんな種の不思議の入り口です。では、また。Aloha~!  和田タイチョー