今日は種の話。
植物達は我々と違って歩けません。根を張ったら一生そこで暮らします。
繁殖行為も移動できる鳥や虫たちを利用することが多いです。
彼女や彼氏に会いに出かける楽しみを知らないなんてちょっと可愛そうですね。
受粉で生まれた種が、自分の足元だけに落ちては繁殖地を広げるのが難しいですね。
そこで彼らは種を遠くに運ぶ方法を考え付きました。
一つがこのタンポポの仲間の綿毛のような種です。
　
カメラを構えていたら、一つの種が飛びだし、隣の種に引っかかりそこをパシャリ
新しい命が遠くに旅立つ瞬間です。
昔、息で吹いて種を飛ばしましたよね。楽しかったなぁ～
私が子供の頃は、タンポポの種が耳に入ったら耳が聞こえなくなるって言われていてました。
もちろんそんなことは無いのですが、子供の頃っていろんな噂がありましたよね。
スイカの種を飲んだら、お腹から生えてくるとか(笑)
隣はアフリカンチューリップの種です。
これもタンポポと同じ考え方です。透明のたんぱく質の膜に、可愛いハート型の種がついています。ひらひらとかなり遠くに飛んでいきます。
オレンジ色の鮮やかな花でおなじみのアフリカンチューリップも、よく飛ぶ種のおかげで
ここまで増えることができたわけです。
あとは、動物に種を飲み込ませ、遠くに運んでもらう方法です。
渡り鳥に飲み込まれたら、かなり遠くまで運ばれることでしょう。
みんないろいろ考えてるんですね。