ハワイ島のリゾートで見かける鳥たちPart1

カテゴリー: 雑感いろいろ | 投稿日: 2007.5.25

皆さん、ご無沙汰してます♪
今日は、ハワイ島のリゾートホテル周辺で、よく見かける鳥たちをご紹介します。
残念ながら、ホテル周辺にいる鳥のほとんどが、人が連れてきた外来種で、ハワイ本来の鳥たちではありません。
西洋人とともに進入した蚊によって、鳥マラリアが大流行し、免疫を持たなかったハワイの鳥たちだけが発病し、大量死したためです。
雨が降るごとく鳥が降って来たと、当時の新聞に記載されていたそうです。固有主の鳥たちは蚊のいない標高の高い場所で暮らしています。
現在標高の低い場所で見られる固有種といえば、プエオというフクロウ、イオと言う鷹、あとは水鳥と海鳥ぐらいです。
ハワイ島に来て、日本人が遭遇する鳥たちが、外来種の鳥たちなので、きょうは彼らの一部をご紹介します。
その中でも生息数も多く、存在感が一番な鳥をご紹介します。
Common Myna という九官鳥の一種です。
ハワイには害虫駆除の目的で、1865年にインドから遥々連れてこられた鳥です。
くちばしと過眼線、足が黄色で、喉から上が黒。胸、腹、背中が茶色で、尻、羽に白い班があり、飛ぶと非常に目立ちます。
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(写真をクリックすると少しだけ大きくなります)
動きは可愛いのですが、アップで見るとかなかな精悍な顔つきですね。
右の写真は、サラリーマンのおじさんにもひけをとらない、まるでポマードべったりきっちりヘアーです。
風が吹いても乱れません!
おしゃべり好きで、鳴き方も多様で、かなりコミュニケーションが取れる鳥のようです。昼間はツガイで行動します。
いつも仲良く夫婦一緒なところは、仕事で家を空けっぱなしの日本のお父さんも見習わないといけませんよ。
以前、出かける時に一羽が車にひかれ、その周りでもう一羽が鳴きながら(泣きながら?)離れずに、何度も車にひかれそうになっていました。2時間ほどの用事を済ませ帰ると、先ほどの相方がまだそばで鳴き続けていました。愛情が深い鳥だなと感心しました。
私が道路で息絶えた時に、危険をかえりみず私の周りで泣いてくれるだろうか?・・・そんな事を当時考えてしまいました。
かなり頭がよく社会性があり、集団で敵を追い払ったりします。
去年のハワイ島大地震のときも、地震直前にけたたましく鳴いていました。地震の後も余震後も、家の周りの高い木のてっぺん全てにキューちゃんが止まり、鳴き合っていました。
猫などにも、集団で急降下攻撃を加えて追い払ったりします。
そんな彼らも、2月から8月ぐらいまで、繁殖のシーズンです。
一生懸命草や小枝、時には人間が捨てたストローまでも集め、一生懸命巣を作ります。
カイルア・コナに、Borders という本とCDのお店があります。
看板には店名の下に小さくBook Music Cafe と書いてありますが、Book の二つの小さな“o”にキューちゃんが巣を作っています。
先日新たに、Music の“s”にサクラブンチョウが巣を作っていました。
我が家にも、巣立ちを迎えた子供を連れた夫婦が、仲良く三羽で餌を食べに来ます。
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左の写真が親子です。左が子供で右に写っているのが親です。
親たちはヒナに餌を運び、頑張って大きく育てますが、やがてヒナは巣から出れるようになります。すぐには親離れせずに、親と一緒に行動して社会勉強をします。
餌のとり方や、危険回避など、短い間に生きるために必要なことを教えなければいけません。人間のように十数年という長い時間はありません。
中央の写真が子供です。
この子供はまだ、くちばしがヒナ特有のくちばしで、大きく開き、親からもらう餌がこぼれにくいように、幅が広くなっています。
くちばしの厚みもまだまだ薄いですね。硬い木の実はまだ割れそうもありませんね。顔もまだあどけないですね。
羽をバタつかせながら、両親におねだりする姿は可愛いですよ。
右の写真が親です。くちばしが大きく立派です。
顔つきも精悍で、強そうな感じですね。
でも、親になっても動きはとっても可愛くて、内股気味で、お尻を振って歩いたり、車を避ける時にチョコチョコ走る姿はとってもキュート。
でも、ひとつだけ厄介なことが・・・
日中はつがいでラブラブなキューちゃんですが、夕暮れ時になると一本の木に集まり大合唱!
やかましい、やかましい!
バニアンツリーなどの大きな木に集まり、日没後、日の出前にけたたましく鳴きます。
ヒルトンワイコロアビレッジで朝たたき起こされた方も多いのでは?
皆さんも、そんなキューちゃんウォッチングしてみませんか?
次回はどの鳥にしようかな・・・・Aloha~! 和田タイチョー