カラパナ溶岩緊急速報!!

カテゴリー: 溶岩と星のツアー | 投稿日: 2008.8.7

本日ハワイ時間8/6に、3月以来我々を魅了してきたカラパナのオーシャンエントリーが急に止まりました。本日、宮ちゃんが溶岩と星のツアーに行っていますが、先ほど電話にて一報が入りましたので報告します。
クレストは都合の良いことも悪いことも、どこよりも早くお知らせしてきました。今回は都合の悪い事ですが、お知らせいたします。
宮ちゃんの話ですと、白い蒸気すらあげていないとのことです。
溶岩はいつも唐突ですが、今回もまた劇的な変化をしてしまいました。明日どうなるかはわからない状態ですが、最悪の場合はこのままワイクパナハのオーシャンエントリーは終わってしまうかもしれません。キラウエア山頂、プウオオ火口の大幅な収縮によって、一時的にTEBへの溶岩の供給が減り、チューブの溶岩が劇的に減少したのかもしれません。大きくインフレーションに転じ、またチューブに溶岩が供給されるかもしれませんが、このまま圧力が低下した場合、プウオオ火口の崩落、イーストリフトゾーンの流路閉塞なども起こりえるのではないでしょうか。
ハレマウマウ火口には20~40回/日の小さな地震が起きますが、8/5は80回/日に増えています。膨張収縮も8/5夕方4時前から6日朝にかけて4マイクロラディアン収縮しています。1km先の地点が4mm沈んだ角度ですから非常に小さい値ですが、毎日ハレマウマウのDIDを観ている我々にとっては、4マイクロラディアンはなかなか大きな数字です。火山が収縮するということは、内部のマグマの圧力が下がったということです。
ハレマウマウでは、岩石の衝突や崩落による音も観測されています。圧力低下に伴う内部の崩落が起きているのでしょうか。8/3も急激に煙が白から茶色に変化しました。火山灰が増えると茶色みを帯びた煙に変化します。白い蒸気が急に茶色く変化したため、車にカメラを取りに行き、戻ってきたら白く戻りかけていました。数枚の写真を撮るといつもの状態に近くなりました。
   DSC_6401.jpg
   (火山灰が多く含まれています)
   DSC_6409.jpg
   (数分でもとの状態に戻りました。火山灰は少ないです)
地震計、傾斜計、GPSと全て大きな値を示していますので、何か大きな出来事が起こる可能性もあるかもしれません。明日宮ちゃんから詳しい報告があると思います。また、ハワイ火山観測所のアップデートもあると思います。何か大きなことが起こる前兆かもしれませんね。目が離せないキラウエアです。もしかしたら数少ない目撃者になれるかもしれませんね。明日も気合い入れてキラウエアに行ってきます!