またまたカラパナ一時停止&再開

カテゴリー: 溶岩と星のツアー | 投稿日: 2008.9.5

9/3にまたカラパナの溶岩が極端に弱まりました。お風呂の湯気程度の煙しか出ず、赤く見える状態ではありませんでした。9/1の午後から9/2にかけてキラウエアサミットの傾斜計が山の収縮を示しました。このところ定期的にDI イベント(収縮&膨張)を起こして来ましたが、それにほぼ忠実にTEBベントから供給されるラバチューブの溶岩が枯れ、オーシャンエントリーが極端に弱まったり、停止してきました。今回もDIイベントに忠実にチューブの溶岩が減少しました。
HVO(ハワイ火山観測所)のウェブページ上では、今現在傾斜計のグラフが2日までしか更新されていないため、その後にインフレーション(膨張)をしたのかわかりませんが、9/4の朝にまたオーシャンエントリーが復活したそうです。おそらく9/3にインフレーションしているはずです。
9/3の溶岩と星のツアーをご報告します。
9/3は2名様の予定で出発しましたが、急遽参加が決定した2名様をお迎えして、20分遅れでツアーがスタートしました。テックスドライブイン、アカカの滝、ヒロのビッグアイランドキャンディーズを周り、一路ハワイ火山国立公園に向かいました。
ジャガー博物館ではハレマウマウ火口から火口内で岩石がヒットする音や、ガスの吹き出す音が「しゅ~っ、コン~コン~!」とまるで軍の演習場のような音が響いていました。ハレマウマウのニューベント(新しい噴出口)は9/2の2度にわたる爆発により、さらに大きくえぐれ、形が変わっていました。
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フロアーにまで穴が拡大しています。穴の手前に落ちていた大きな岩がありません。
(写真はクリックすると大きくなります)
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左上が8/3のニューベントで、右上が8/28です。穴がどんどん大きくなってます。
カラパナのDIイベントの影響で、オーシャンエントリーの溶岩が止まっている可能性が高いので、カラパナの溶岩に詳しい知り合いに電話をして、状況を確認したところ、Very very weak とのこと。赤く見える可能性は無いとのことでした。
いつものようにチェーンオブクレーターズロードでペレの涙やスポンジ溶岩、ペレの髪の毛を探し、広大な溶岩大地をひた走りました。崖の上からカラパナが見えるポイントまで行き、望遠鏡でカラパナ方面の様子をチェックすると、彼の話通りお風呂の湯気程度の煙しか出ていません。赤く見える可能性きわめて低く、正直、見える可能性が少くないのに国立公園を早めに切り上げ、1時間かけて単調な道を走るより、絶景の国立公園のとっておきのポイントを案内した方が喜ぶのではと思い、お客様に2通りのご案内パターンをご説明して、選んでいただいた結果、国立公園を堪能して、赤く光るハレマウマウ火口を見学することにしました。
不思議な溶岩の模様を作るパホエホエ溶岩の斜面を降り、アラヌイ・カヒコの燃え残った旧道で記念写真を撮り、雄大なパリを見上げ、エンドオブロードに到着。
ホレイシーアーチの荒波に身を震わせ、ハワイ固有の海鳥ブッラックヌーディーを眺め美味しいお弁当タイム。
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(写真はクリックすると少し大きくなります)
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その後、暗いサーストンラバチューブを懐中電灯を持って探検。薄暗くなってからのラバチューブはちょっと背筋が寒くなります~。
夜のハレマウマウ火口に到着すると、カラパナで見えなかった人たちがたくさん集まってきました。
あの単調な道を往復してきたのかと思うと、思わずご苦労さまでしたと言いたくなりました。
その間、我々は楽しい時間を過ごしてきたので、やはり情報収集は大事だなとつくづく思いました。
この日のハレマウマウは、予想通りなかなかアクティブでおもしろかったです。
黄色く明るく光ったり、赤く暗くなったり。内部を想像するだけでわくわくします。
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新しいカメラのため、レリーズがまだ届いていないので、横着して手押しで撮ってしまいましたので、ブレてますがお許しを。
その後キラウエアサミットでは満天の星空だったので、誰も来ないとっておきの場所で星空を満喫しました。月の入りを皆で眺め、月のいない満点の星空を寝ころんで堪能。流れ星がたくさん出て、星座をたどっていても、なかなか先に進まないほどでした。また調子に乗って帰り時間が遅くなってしまいました。
セブンイレブンで夜食を買い、一路ホテルに戻りました。
また少しの間は元気なオーシャンエントリーが見られると思います。
また大きな変化があったらお知らせいたします。