大変お待たせいたしました、11月のダイジェストです。全てではありませんがアップします。
11/1は爆発も頻繁に起こっていました。新月から4日目のこの日は、月の夜の部分が地球に照らされて見える“地球照”がとてもきれいでした。露出の違う2枚の写真を載せておきます。人間の目は優れていて、暗い夜の部分も明るい昼の部分も望遠鏡越しに見えてしまいますが、カメラではそうはいきません。全く違う露出で2枚撮らないといけません。
人間は脳で瞬時に画像処理が行われ、どっちも違和感無く見えている気になってしまいます。網膜に映る像がそのまま認識されたら、失敗だらけの写真を見ているような違和感だらけの世界になってしまうのでしょうね。
(写真をクリックすると少し大きくなります)
11/3は大きな爆発は無く、蒸気が鮮やかに照らし出されていました。水面も溶岩に照らされて、はっきり見えるほどでした。きれいでした~
11/5は爆発していました。高さもグ~! でした。
11/7も爆発してました。爆発の場所はメインチューブの所に戻りました。5日の爆発はデルタが左に伸びて左寄りで爆発していましたが、7日は右のリトラル丘(オーシャンエントリーで爆発による飛散した溶岩で出来た丘)の根元で爆発していました。
11/11は小規模な爆発がたまに起こり、写真に写す事は出来ませんでした。
11/16ははじめ爆発は無かったのですが、途中から爆発が始まりました。このように同じ日でも少し時間が経つと大きく変化するのが溶岩のおもしろいところです。ですから10分や15分で帰ってしまうと、良い瞬間を見逃してしまうこともあります。クレストが長くその場に留まるのはそういう期待があるからです。同じアングルですが様子が全く違いますね。左が7:05で右が7:09です。4分でこの違い! 星もきれいでした。
17日は爆発は無く蒸気が赤く染まるのみでした。すばる(プレアデス星団)がきれいだったので撮ってみました。
24日は手前の岬の先端よりもデルタが伸びて、海に直接流れ込む溶岩が見えました。久しぶりに見えて感動しました。望遠鏡では流れ込む溶岩の表面の詳細まではっきりと見えて、まるで川を流れる水のように紋を描きながら流れていました。これまた見ている間にどんどん変化していきます。リトラル丘付近でも爆発をしていました。
11/24もデルタ先端の溶岩きれいに見えました。リトラル丘付近も大きな爆発をしていました。なかなか贅沢な見え味!
11/25は溶岩と星のツアーではなく、貸切りのチャーターだったのですが、高齢の方ばかりのツアーのため、明るい時間に到着し、溶岩が見えてきたら帰るというリクエストでした。日没が5時40分でした。時間ごとの見え味の違いがわかると思います。暗くなるにしたがってどんどん美しくなっていきます。5:30PM頃から6:00PM頃までの変化です。
28日も同様のチャーターでした。デルタの先端が崩れたため、岬の先端の溶岩は見えなくなってしまいました。その分爆発は活発で見応えがありました。
29日はまた爆発が少なくなりました。本当に変化が激しく、何度見ても飽きないのが溶岩の魅力です。
以上、やっと11月分まで来ました。次回はダイジェストではなく、最新版をお届けします。では、次回更新をお楽しみに。Mahalo~!