溶岩と星のツアー セミチャーター カラパナ編5/1

カテゴリー: 溶岩と星のツアー | 投稿日: 2008.5.5

今日は5/1の“セミチャーター溶岩と星のツアー”のご報告です。
今回のお客様の奥様が、以前私のツアーにご参加頂き、今回はご主人がご両親を連れて来てくださいました。クレストはリピーターと参加者のご紹介が多いので、本当に助かります。弊社のように弱小会社には、宣伝費もかけられませんので、大人数抱える会社のように、ガイドブックに載せたり、フリーペーパーに載せたり派手な宣伝が出来ません。参加者の暖かい応援が大きな力になっております。ツアー参加者皆様には、心から感謝しております。本当にありがとうございます。
いつものようにテックスドライブイン、アカカの滝を経てヒロに。この日は5/1メイ・デイですが、ここハワイではレイ・デイです。いろいろな場所がレイで飾られ、地元民もレイを贈ったりします。ヒロのパレスシアターも大きなリボンレイでお飾り。
(下の2枚の写真は4/29に撮影したものです)
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(写真をクリックすると少し大きくなります)
ビッグアイランドキャンディーズで美味しいクッキーとチョコレートのお買い物の後、ハワイ火山国立公園に向かいました。ジャガーミュージアムでキラウエアカルデラを見学。ここからの眺めは雄大で、肉眼で楽しんだ後はぜひ双眼鏡で眺めてほしいです。クレストのツアーは各自に双眼鏡を貸し出しますので、いつでもどこでも見たいものが近くで見られます。ジャガーからのカルデラ周辺の眺めをお楽しみください。
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左上がボルケーノハウスという国立公園内のホテルです。歴史も古く根強い人気があります。右上が隣の火口、キラウエア・イキ火口とプウプアイです。1959年に大噴火を起こし、火柱世界一記録を樹立!570mの高さまで火を噴き、クレーター内に溜まった溶岩は120mの深さに達し、降り積もったシンダーは120mの高さのプウプアイを創りました。その時のボルケーノハウスからの眺めはすごかったに違いありません。
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左上の写真は1982年に割れ目噴火によって流れ出た溶岩流です。カルデラ内ではたびたび割れ目噴火を起こしています。キラウエアカルデラでは、1924年に大規模な水蒸気爆発を起こし、大量の火山砕屑物に覆われ赤茶色に変色していますので、このような黒々している溶岩流は1924年以降の溶岩流になります。右上はハレマウマウに住む白尾ネッタイチョウです。ハレマウマウの壁面を住処にしているので、いつも心配していますが、この日は何羽も元気に飛んでいました。
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ハレマウマウ火口の南側に、今は通れない馴染みのクレーターリムドライブが見えます。またあの道を通り、お客様を案内したいな~と思います。以前SO2などのガスが出ていた場所が黄色くなっています。今はこの場所からはほとんど出ていないようです。右上はサウスウエストリフトゾーンの火口郡です。別の惑星に迷い込んだような荒涼とした風景です。双眼鏡や望遠鏡で眺めると、なかなかの迫力で迫ってきます。
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左上は最近おなじみの、ハレマウマウ火口壁面に出来た新しいベントですが、少しずつ変化してきています。過去のブログをさかのぼっていただくと面白いかもしれません。右上が21日に撮影したベントですが赤丸の部分から煙が出ていません。これからも最新の情報をお届けします。ちなみにメインベントの右の小さなベントは夜赤くなりませんでした。
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以前もハレマウマウ展望台の写真を載せましたが、今回晴れてよく見えましたのでもう一度ご覧ください。火山砕屑物により柵が破壊されているのがわかります。最近この付近では、次の爆発に備え、過去の砕屑物を取り除いて、新しい砕屑物が区別できるようにしています。次の爆発はどんな変化をもたらすのでしょうか。溶岩が噴出するかもしれませんね。本当に目が離せないキラウエア火山です。
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この日はコナのホテルから190号線で北上したため、時間的に余裕がありパウアヒ・クレーターに寄りました。差し渡し500mを超えるトリプルピットクレーターで、深さは110mあり、70年代に3回も噴火をした火口です。右上の写真はメインピットクレーターの火口底付近ですが、木が線を引いたように無くなっています。一度溶岩が木を焼き、現在の深さまで下がったのでしょう。
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左上はパウアヒから見たマウナウルです。本当にイーストリフトゾーンは火口、火口、また火口という感じで、地下の溶岩の流れに沿って火口がきれいに並んでいます。Google Earthでぜひ見てみてください。ハワイ島を見るとメチャ楽しいですよ。今日のお客様は親孝行の息子さんとご両親の3人組。
チェーンオブクレーターズロードをさらに進むと、マウナウルが噴き出した溶岩で、一面焼け野原のマウ・ロア・オ・マウナ・ウル。
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この広大な森が焼けたのです。地平の彼方まで続く溶岩大地は必見です!こんな土地に一番に入り込む植物がクプクプというハワイ固有のタマシダです。この生命力がハワイを緑の大地に変えてきたのです。オヒアも順調に育っていて、やがてここはネネが暮らす豊かな森になるかもしれません。頑張れハワイの生き物たち!
いつものように崖の上でカラパナのオーシャンエントリーを遠くに眺め、引き返しながらサーストン溶岩洞窟を見学。一路カラパナに向かいます。カラパナでお弁当を食べいよいよオーシャンエントリーまで歩きます。
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この日もビューポイント向きには溶岩が流れていませんでしたが、波による水蒸気爆発で溶岩が飛び散るのが良く見えました。溶岩の流れ自体は一時期より減っている感じですが、まだ時間をかけていく価値はあります。今後も状況にあわせて、ツアーは進化していきますのでよろしくお願いいたします。
この日はセミチャーターで、カイルアコナのホテルだったので、お客様と相談しサドルロードではなく、南からハレマウマウに寄り赤い火口を見学、星を観て帰ることにしました。
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ハレマウマウは元気一杯光っていました。到着時は雲に覆われていましたが、一気に晴れ上がり、ご覧のように南十字をバックに光るハレマウマウが観れました。本州では見ることが出来ない南十字座(南十字星)や、我々太陽系のお隣さんのアルファーケンタウリなどがきれいに見えています。キラウエアは晴れると障害物が無く、本当にプラネタリウム状態です。ほぼ全天が見渡せる星空は、肉眼での迫力はマウナケアを超えています。
いやぁ~、本当にハワイ島はすごい島です。何百回来ても感動するのがキラウエアのすごいところです。