カラパナオーシャンエントリー近況報告

カテゴリー: 溶岩と星のツアー | 投稿日: 2010.1.17

皆さん、お久しぶりです。
最近のカラパナオーシャンエントリーの状況をお知らせします。
12/29/2009から、キラウエア山頂、プウオオ火口でゆっくり大きく山のインフレーション(収縮)が始まりました。非常に大きな収縮で、通常2(単位はマイクロラディアン:100万分の1度)程度の膨張収縮を繰り返し、たまに4程度になりますが、今回は10程度のアップダウンを繰り返しています。
収縮するということは、マグマの圧力が下がるということなので、溶岩の出が悪くなる傾向にあります。過去には4下がってオーシャンエントリーが一時停止したことがあります。
今回は激しく下がりましたので、年が明けてオーシャンエントリーが停止してしまいました。
その後すぐに復活すると思っていましたが、メインのハレマウマウ火口がインフレーション(膨張)しましたが、プウオオは落ちたままでした。
数日後にプウオオもインフレーションしましたが、オーシャンエントリーは復活せずに、新しい流れが山の上で溢れ出しました。私の考えでは圧力が下がった時に、チューブが崩れ閉塞状態にあるのではと思っています。TEBベントという噴出口には溶岩が復活しているのですが、肝心のオーシャンエントリーには流れてきません。
その後また大きくデフレーションしましたが、また大きくインフレーションしています。
地下からの溶岩の供給事態は止まっていないのですが、うまく流れてくれません。
現在は毎日現場の様子を確認しつつ、オーシャンエントリーが止まっている状態の時は、夜のハレマウマウ火口が赤く染まるのを見学に行っています。夕刻から徐々に噴煙に溶岩の赤が反射していき、変化するのを観ております。
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では、また大きな変化がありましたらお知らせいたします。
Aloha~!